先月お看取りさせていただいたお宅へご挨拶に伺いました。
ぜひ、発信してください!という意向があり、この場で共有させていただきます。
本当に、退院できてよかった!おうちで家族として最後の時間を過ごせて、最後の時も家族だけでお別れができた、本当に在宅生活できてよかった!とお話しされていました。しかし、それで良かったね!で終わってはいけないと、私たちはいつも思います。
「もっと早く帰れたらよかった」という後悔がご家族には少しあるからです。
退院するにあたり、病院からは、リスクの話、いわゆる家族にも本人にも怖いことばかり告げられて、そのリスク回避のためには、医療処置や技術を習得する必要があると言われたそうです。ご本人も聞いているので、そんな管理を家族に任せたら負担になる、迷惑になる、と考えて、帰りたいと本人が言えなかったそうです。
そこに、本人の気持ちを察して意向を聞いて、退院への支援を進めてくれたのは、病棟の看護師さんでした。ご家族は、写真のように、何度もハートマークを作って、○○看護師さんのおかげなの!○○さんがいなかったら退院できなかった、本当によかったです。大好きです!と感謝を込めてハートを作っていました。
○○看護師さんは、私たちの看護のことをよく知っていて、信用してくださっています。「在宅チームに任せて大丈夫だから!」この「大丈夫!」がご家族には、とても心強く感じたそうです。大丈夫の根拠は、訪問看護との信頼関係です。
○○さんのように、在宅医療や看護のことを理解して信じてくれて、ご本人の気持ちを察してくれる看護師さんに出会えたことで、生活の場所も時間の過ごし方も大きく変わりますよね。
怖いことが起こるかもしれないのに、勇気を持って、自宅介護をスタートさせたご家族。退院するタイミングとしては、もっと早くても良かったと思う、そしたらもっと長く一緒にいられた。
でも、ベストなタイミングだったのだろうと思うことにしているそうです。
グリーフケアのことについては、また次回記録します。
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